インプラント治療で後悔しないためには？

インプラント治療は、歯を失った場合に有効な治療方法です。しかし、他の治療方法もそうですが、100％満足の行く結果にならないケースもあります。インプラントは保険外診療なので、費用も高額になることがあります。本記事では治療後に後悔しないためにやっておくことをご紹介します。

インプラント治療でよくある後悔

まず、ご紹介するのは、実際にどのようなケースに遭遇すると治療を後悔してしまうかです。インプラント治療でありがちな「治療を後悔した理由」について、さまざまなケースをご紹介していきます。

治療に失敗した

インプラント治療では、治療部位などにもよりますが、成功率は高い治療です。しかし、一方では難しい手術であることも確かです。不適切な事前検査や手術処置の失敗により、位置や角度が不適切になり、治療が失敗してしまうケースもあります。失敗すると痛みや出血などの問題が生じ、神経麻痺の可能性があり、後悔をすることがあります。

短期間で使えなくなった

インプラントは10〜15年以上の寿命があります。しかし、破損やメンテナンス不足で早期に使えなくなるケースもあります。インプラントの人工歯とインプラント自体はネジで固定されているため、事故や歯ぎしりなどでかぶせものが破損したり取れたりする可能性があります。また、適切なブラッシングや定期クリーニングを実施しないと歯茎部分が歯周病菌に感染してしまい「インプラント周囲炎」になり、インプラント脱落の可能性もあります。

痛みが出る

インプラント治療後に痛みが出るケースがあります。原因はかみ合わせの問題、破損しやすい素材の使用、インプラント周囲炎などさまざまです。。痛みが発生してしまうと噛む機能が回復しても、充分に噛むことができず、後悔してしまうことがあります。

費用が想像以上にかかった

インプラント治療は健康保険の」適用外で費用が高額です。歯科クリニックごとに自由な価格設定となっているので、事前に見積をしておかないと、治療後に費用が高いことに驚くこともあるでしょう。また、骨量不足や追加治療で予想以上の費用が発生することもあるので、注意が必要です。治療前に費用のシミュレーションを歯科医師に依頼し、余裕を持って準備することが重要です。また、デンタルローンなど分割支払いなどが使用できる場合もあります。必ずチェックしておきましょう。

そのほか

ご紹介してきた他にも、後悔するケースはあります。例えば、思い描いていた見た目にならない、といったものです。歯並びが悪く見えてしまう・歯の色が他の天然歯と違うなどで不自然に見えることがあります。また、手術の失敗例として、上顎奥歯の場合、鼻につながる上顎洞（じょうがくどう）という空洞部分にインプラントが入り込んでしまうことがあります。この場合には摘出手術が必要なこともあります。

インプラント治療で後悔しないための方法

上記でご紹介したように、インプラント治療を後悔してしまう原因はさまざまです。では、これらのことを未然に防ぐためにはどのような方法があるのでしょうか。

セカンドオピニオンを受ける

現在のインプラント治療は、さまざまな治療の種類があります。また、歯科医師によって治療スタイルや考え方、治療のアプローチも異なる場合があります。そのため、自分に合った歯科医師を見つけるにはセカンドオピニオンが有益なこともあります。治療方針やインフォームドコンセントに疑問があれば別の歯科医師に相談することも一つの手段です。不安を持ったまま治療を進めると後悔する可能性が高いので、納得いくまで説明を受けることが重要です。

格安インプラントに飛びつかない

格安インプラントとは、相場費用よりも極端に低いインプラント治療のことです。このような場合、低品質のインプラントが使用されている・歯科医師の技術が不足している・アフターフォローが無いなどのリスクが考えられます。もちろん、安く良い治療を提供している場合もありますが、慎重に判断することが必要です。

治療後のメンテナンスをしっかりする

インプラント治療には成功でも、歯科クリニックでの定期メンテナンス怠るとインプラント周囲炎や破損の可能性が高くなってしまいます。また、定期メンテナンスをおこなわないと術後保証の対象にならず、再治療費用を自己負担しなければならないケースもあります。インプラントを長期利用するためにはメンテナンスが重要です。

インプラント治療で後悔しないためにはクリニックとのコミュニケーションが大切

ご紹介してきたように、インプラント治療で後悔しないためには、信頼できる歯科クリニックで納得いくまで説明を受けることが重要です。また、メンテナンスなど、治療後の歯科クリニックとのコミュニケーションも大切と言えます。そのため、後悔しないための第一歩としては、信頼できるクリニック選びから始めてみましょう。

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