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歯周病がある場合には、基本的にそのままではインプラント治療が実施できません。それは、歯周病があるままインプラント治療をしてしまうと、インプラントの寿命が短くなってしまうからです。歯周病がある場合は、治療をしてからインプラント治療を実施します。
歯周病患者はインプラント治療後のインプラント残存率が低いことが報告されており、インプラントを長持ちさせるためには歯周病予防が重要です。歯周病菌が多いとインプラント周囲炎を引き起こし、骨が溶けてインプラントが抜けてしまいます。インプラント治療前に歯周病治療を行い、歯周組織の改善が必要です。歯茎の状態が良好になった後も、セルフケアと歯科医院でのメンテナンスを続けることが求められます。歯周病が改善しない場合、インプラント埋入手術は行えません。
歯周病患者がインプラント治療を希望する場合、まず歯周病を徹底的に治療する必要があります。治療しないとインプラント脱落のリスクが高まるため、先に歯周病を治すことが条件です。歯周病治療はすぐに改善するものではなく、生活改善も必要です。インプラント治療が可能な程度に歯周病を改善するには、歯周ポケットの深さを測るプロービング検査で3〜4mm程度にする必要があります。この深さがインプラント治療の目安とされ、その他の問題がなければ治療に進むことが多いです。
歯周病は細菌により歯肉に炎症が起こる疾患です。放置をすれば、炎症は歯肉から骨にも広がり破壊されて、歯が抜ける原因となります。歯が抜けた部位はさらに骨が吸収されてインプラント埋入に必要な骨が不足します。さらに、インプラントを埋入してもインプラント周囲炎のリスクが高まります。
歯周病は歯を失ってしまう原因の第一位です。それ自体が非常に危険な疾患なので、インプラント治療の有無にかかわらず、早めの治療が大切になります。気になる方は歯科クリニックに相談してみましょう。
【インプラント治療について】
インプラント治療とは虫歯や歯周病、事故などによって歯を失った場合に行われる治療の一つ。歯を失った箇所に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、歯を補う治療法です。一部の症例を除いて、原則保険が適用されない治療方法のため、クリニックによって費用が異なります。詳細は各クリニックへお問い合わせください。
【インプラント治療の機器について】
治療に使用するインプラント機器は、各クリニックによって厚生労働省・未承認の器具を用いることがございます。クリニックによって治療に用いる器具は異なりますので、医師に直接ご確認をお願い致します。
【インプラント治療の費用と期間】
インプラント治療は、一般的に1本25~45万円、期間は6ヶ月~12ヶ月程度と言われています。症状や埋入位置、歯科医院によって費用・期間ともに変動します。
【治療のリスク・副作用】
インプラント周囲炎や、金属部品に対する金属アレルギーが起こる恐れがあり、治療にはリスクが伴います。持病がある場合には、合併症などの可能性が高い場合もあるので、不安な点があれば必ず各クリニックへご相談ください。
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※インプラント治療には上記以外にも精密検査や麻酔費などがかかる場合があります。
※インプラント体や上部構造は、埋め込む位置や口内状態によって、素材や費用が変わる場合があります。
※アバットメントとは、インプラント(根にあたる部分)と義歯(上部構造)をつなぐパーツのことです。
※2019年9月17日時点での調査内容になります。
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