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インプラント治療では全身疾患などがある場合、治療ができないことがあります。その一つに「心疾患」が挙げられます。ただ、心疾患があると、絶対に治療が不可能というわけではありません。本記事では心疾患とインプラント治療について解説していきます。
心疾患でインプラント治療が難しい主な理由は、外科手術が必要だからです。大規模な手術ではありませんが、インプラント治療では必ず外科手術がおこなわれます。手術は身体に負担をかけますので、心臓への影響も出てしまうので慎重に検討する必要があるのです。特に手術中には血圧が上昇することもあるので、注意が必要になります。また、心疾患では飲んでいる薬が問題になることもあります。それは、血栓を作らないように血液をサラサラにする「抗凝固剤(こうぎょうこざい)」です。この薬を飲んでいる方は、血が止まりにくくなっていますので、手術中の止血が難しくなる場合があります。
最初にご紹介したように、心疾患があるからと言って、インプラント治療が不可能というわけではありません。例えば、心筋梗塞を発症した患者さんの場合、その手術から6か月を経過して状態が良好であればインプラント治療をおこなう目安となります。また、狭心症の場合には投薬により良好なコントロールが出来ている場合には、治療が可能になることもあります。前述の血液をサラサラにする「抗凝固剤」を使用している場合には、インプラント手術前の一定期間に薬を中止することや、適切な止血方法を用意することなどが必要になります。いずれにせよ、心疾患でインプラントを受けるには、必ず主治医に相談をして、確認を取ることが必要になります。
心疾患とは、心臓に障害が生じ、全身の血流に影響を及ぼす疾患を指します。代表的なものには、冠状動脈が狭窄する「狭心症(きょうしんしょう)」、冠状動脈が詰まる「心筋梗塞(しんきんこうそく)」、心臓の機能が低下する「心不全(しんふぜん)」などがあります。
心疾患以外にもインプラント治療が難しくなる症状や疾患などがありますので、下記を参考にしてください。
心疾患でもインプラント治療ができる可能性はあります。ただ、自分では判断できませんし、歯科クリニックでもデータがないので、判断ができない場合があります。必ず心臓の主治医に相談をして、治療が可能かどうかを判断してもらいましょう。
【インプラント治療について】
インプラント治療とは虫歯や歯周病、事故などによって歯を失った場合に行われる治療の一つ。歯を失った箇所に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、歯を補う治療法です。一部の症例を除いて、原則保険が適用されない治療方法のため、クリニックによって費用が異なります。詳細は各クリニックへお問い合わせください。
【インプラント治療の機器について】
治療に使用するインプラント機器は、各クリニックによって厚生労働省・未承認の器具を用いることがございます。クリニックによって治療に用いる器具は異なりますので、医師に直接ご確認をお願い致します。
【インプラント治療の費用と期間】
インプラント治療は、一般的に1本25~45万円、期間は6ヶ月~12ヶ月程度と言われています。症状や埋入位置、歯科医院によって費用・期間ともに変動します。
【治療のリスク・副作用】
インプラント周囲炎や、金属部品に対する金属アレルギーが起こる恐れがあり、治療にはリスクが伴います。持病がある場合には、合併症などの可能性が高い場合もあるので、不安な点があれば必ず各クリニックへご相談ください。
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※インプラント治療には上記以外にも精密検査や麻酔費などがかかる場合があります。
※インプラント体や上部構造は、埋め込む位置や口内状態によって、素材や費用が変わる場合があります。
※アバットメントとは、インプラント(根にあたる部分)と義歯(上部構造)をつなぐパーツのことです。
※2019年9月17日時点での調査内容になります。
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