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免疫疾患はインプラントの禁忌症の一つとされていて、インプラント治療ができないことが多いです。免疫疾患であるリウマチや膠原病などにかかっている方は薬を長期的に服用していることが多く、リスクが高いといわれているからです。ここでは、免疫疾患の方がインプラント治療ができない理由や受けるための条件について解説しています。
免疫疾患にかかっている方の多くの方は治療のためにステロイド薬を服用しています。ステロイド薬は、腎臓の周囲にある副腎という部位から出る、副腎皮質ホルモンと同様の働きをする薬のことです。免疫反応を抑え、炎症やかゆみなどの症状を軽減する効果があります。
しかし、ステロイド薬を服用していると、人工歯根と骨との結合や骨の治癒に影響が出るリスクが高くなり、注意が必要です。また、ステロイド薬の長期服用は、ストレスを緩和するホルモンの分泌を抑制してしまい、治療時に生じる痛みや緊張などによって、ショック症状を引き起こすおそれもあります。
ステロイド薬を内服している場合は、抵抗力が弱くなるリスクがあり、インプラント手術後に細菌感染を起こしやすくなります。また、ステロイドには、傷が治りにくくなるという性質もあります。
前述した通り、免疫疾患にかかっている場合、ステロイドを服用するケースが多く、ステロイドを内服していると、人工歯根と骨との結合に影響が出るほか、術後の細菌感染を起こしやすくなるリスクもあるので、インプラント治療に不向きだといわれています。免疫疾患があってもインプラント治療を受けたい方は、治療をしてもよいかどうか、免疫疾患の主治医に確認してください。
治療を受けてもよいと主治医が判断した場合、より安全に手術を実施できるように、事前にステロイドの量をコントロールしなければなりません。そして、治療の際には、免疫疾患を担当している主治医と歯科医による緊密な連携が必要不可欠です。
先述の通り、ステロイドを服用している場合は、感染症やショックを引き起こすリスクが高いので、インプラント治療ができないこともあります。まずは、主治医に確認するようにしましょう。
自己免疫疾患とは、細菌やウィルス、腫瘍などの異物を排除し、さまざまな感染や病気から身体を守る役割を担っている免疫系が、本来の働きをしなくなってしまう病気のことです。さらに、自分の身体の一部を異物と認識して攻撃してしまい、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。免疫疾患には、以下のような病気が挙げられます。
免疫疾患でもインプラント治療を行える可能性があります。しかし、ステロイド薬によるさまざまなリスクもあるので、歯科医や主治医から許可が出ない可能性もあります。インプラント治療を受けたい場合は、免疫疾患の主治医へ相談して治療の可否について確認するようにしてください。
【インプラント治療について】
インプラント治療とは虫歯や歯周病、事故などによって歯を失った場合に行われる治療の一つ。歯を失った箇所に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、歯を補う治療法です。一部の症例を除いて、原則保険が適用されない治療方法のため、クリニックによって費用が異なります。詳細は各クリニックへお問い合わせください。
【インプラント治療の機器について】
治療に使用するインプラント機器は、各クリニックによって厚生労働省・未承認の器具を用いることがございます。クリニックによって治療に用いる器具は異なりますので、医師に直接ご確認をお願い致します。
【インプラント治療の費用と期間】
インプラント治療は、一般的に1本25~45万円、期間は6ヶ月~12ヶ月程度と言われています。症状や埋入位置、歯科医院によって費用・期間ともに変動します。
【治療のリスク・副作用】
インプラント周囲炎や、金属部品に対する金属アレルギーが起こる恐れがあり、治療にはリスクが伴います。持病がある場合には、合併症などの可能性が高い場合もあるので、不安な点があれば必ず各クリニックへご相談ください。
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※インプラント治療には上記以外にも精密検査や麻酔費などがかかる場合があります。
※インプラント体や上部構造は、埋め込む位置や口内状態によって、素材や費用が変わる場合があります。
※アバットメントとは、インプラント(根にあたる部分)と義歯(上部構造)をつなぐパーツのことです。
※2019年9月17日時点での調査内容になります。
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