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こちらの記事では、インプラント治療後のケアについてご紹介しています。インプラントは、ケアを怠るとトラブルが発生するケースもあります。ここでは、どのようなトラブルが発生する可能性があるのかに加えて、ケアの仕方について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
せっかくインプラント手術をしても、その後のケアが間違っている場合、インプラントの寿命を縮めてしまう可能性があります。ここでは、しっかりとケアを行わなかった場合にはどのようなことが起きる可能性があるのかを見ていきましょう。
もしインプラント治療後のケアをしっかりと行わないと、細菌感染を起こす可能性が考えられます。インプラントは人工の歯であるため虫歯にはならないものの、「インプラント周囲炎」と呼ばれる状態になるケースがあります。これは、インプラントの周りにある歯茎が細菌感染を起こしてしまい、腫れたりブラッシングしたときに出血したりする状態です。
もしインプラント周囲炎になってしまい進行してしまうと、細菌の影響によって顎の骨が溶かされてしまいます。インプラント治療を行う際には、顎の骨にインプラントを埋め込みます。そのため、顎の骨が溶けてしまった場合には、インプラントが脱落してしまう可能性もあります。
また、インプラント周囲炎は一度かかってしまうと自然には治癒しません。さらに、治療を行ったとしても完治させるのは難しく、進行を食い止める治療を行うことになります。
以上の点から、インプラント治療後は十分に注意してケアを行っていく必要があるといえます。
インプラントの治療を行った後には、歯ぎしり・食いしばりにも注意する必要があります。歯ぎしりや食いしばりをした場合には、歯に非常に強い力がかかります。もし、インプラントに強い力がかかりすぎた場合には、顎の骨にもダメージがかかりやすくなります。このようにインプラントに力がかかると、インプラント周囲炎にかかりやすくなるデメリットも考えられます。
以上の点から、歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合にはあらかじめ歯科医院で相談をしてみましょう。マウスピースなどを用いるケア方法があります。
インプラント手術を行った後は、しっかりとケアを行うことが大切です。ここでは、どのようなケアを行ったら良いのかという点について、特に「歯磨き」の部分に焦点を当てて解説していきますので参考にしてみてください。
インプラント手術直後はまだ手術をした部分に出血や腫れがある場合もあり、痛みを感じる方も多いはずです。そのため、手術をした部分には触れないようにして、そのほかの歯をしっかり磨いてください。
また、うがいをしすぎないのもポイントです。手術直後は口の中が不快に感じてしまい強くうがいをしたくなる方もいるかもしれません。しかし、強くうがいをすると歯茎の治りに必要な働きをする「血餅」と呼ばれるものが洗い流されてしまうこともありますので、軽くうがいをする程度にしておくと良いでしょう。
抜糸までの期間は、インプラント手術を行った部分を刺激しすぎないようにケアをする点がポイントになってきます。ブラッシングよりもうがいを多めに行って、汚れがたまらないように注意しておくことがおすすめです。
さらに、抜歯後から被せ物が入るまでの期間は、インプラント術部に汚れがたまらないように注意しましょう。ただし、術部にはまだ歯がない状態なので、しっかり磨くというよりは通常通り磨いて汚れが溜まっていないかを確認する点がポイントです。
治療後は、食後・寝る前にブラッシングを行います。1日に1回は念入りなブラッシングを行うようにしましょう。時間的には10分程度、インプラントの部分は20ストロークするくらいが目安です。特に注意したいのが、人工歯と歯茎の間。この部分には汚れが溜まりやすいため、歯ブラシの先端をしっかりと当てながら磨くように意識してください。
また、歯ブラシを選ぶ場合には、柔らかいものや普通タイプの硬さを選ぶのがおすすめ。電動歯ブラシを使用する場合には、あまり強く当てすぎないように注意しながら磨くのがポイントです。
通常の歯ブラシのほか、「タフトブラシ」と呼ばれる小さいタイプのものを使用するのも良いでしょう。加えて、インプラントに傷がつかないように歯磨き粉は研磨剤が入っているものは避けるようにしてください。
インプラントの正しいケア方法についてご紹介してきました。もし、しっかりとケアを行わなかった場合には、せっかく手術したインプラントの寿命が短くなってしまう可能性も十分に考えられます。そのため、虫歯にならないからといって油断しないようにすることが大切です。
もし、どのようにケアをしたら良いかわからない場合には、インプラント手術を受けた歯科医院で相談するのがおすすめです。また、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることも忘れないようにしましょう。
【インプラント治療について】
インプラント治療とは虫歯や歯周病、事故などによって歯を失った場合に行われる治療の一つ。歯を失った箇所に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、歯を補う治療法です。一部の症例を除いて、原則保険が適用されない治療方法のため、クリニックによって費用が異なります。詳細は各クリニックへお問い合わせください。
【インプラント治療の機器について】
治療に使用するインプラント機器は、各クリニックによって厚生労働省・未承認の器具を用いることがございます。クリニックによって治療に用いる器具は異なりますので、医師に直接ご確認をお願い致します。
【インプラント治療の費用と期間】
インプラント治療は、一般的に1本25~45万円、期間は6ヶ月~12ヶ月程度と言われています。症状や埋入位置、歯科医院によって費用・期間ともに変動します。
【治療のリスク・副作用】
インプラント周囲炎や、金属部品に対する金属アレルギーが起こる恐れがあり、治療にはリスクが伴います。持病がある場合には、合併症などの可能性が高い場合もあるので、不安な点があれば必ず各クリニックへご相談ください。
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※インプラント治療には上記以外にも精密検査や麻酔費などがかかる場合があります。
※インプラント体や上部構造は、埋め込む位置や口内状態によって、素材や費用が変わる場合があります。
※アバットメントとは、インプラント(根にあたる部分)と義歯(上部構造)をつなぐパーツのことです。
※2019年9月17日時点での調査内容になります。
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